トップ
>
製品情報
>
超軽量薄型! 8型HDMI入出力端子搭載フィールドモニター 「CL85HO」
> フォトグラファー 山本タカシ氏による【CL85HO】製品レビュー
フォトグラファー 山本タカシ氏による【CL85HO】製品レビュー
企業広告やアパレル広告などでの撮影を中心に活躍されているフォトグラファー 山本タカシ氏に「超薄型軽量!8型HDMI入出力端子搭載フィールドモニター【CL85HO】」をご使用いただき使用感など感想をいただきました。
元々、私はスチールがメインのカメラマンでしたが、近年デジタル一眼レフカメラを用いたDSLRムービーの需要が高まり、私たちスチールカメラマンにもかなり浸透してきています。その為、撮影以外の編集やカラー・コレクションといった、スチールカメラマンには一見ハードルが高かったムービーの世界に容易に進む事が出来る時代となりました。
私のこれまでの撮影スタイルは、直感的にスチール撮影と似て違和感がない事もあり、カメラの背面液晶に拡大ルーペをつけて撮影を行っていました。ただ、このスタイルは長時間の撮影やローアングル撮影、シビアなピントを合わせる時に無理な姿勢や目の疲労が溜まりやすく、長時間の撮影は困難です。
そこで、モデルのオーディション撮影とオリジナルムービー撮影の2シーンにて外付けフィールドモニターCL85HOを使用し実際の撮影を行った所、その悩みを解消できることが分かりました。
特長である、「超薄型軽量」が生かされ、カメラのシューマウント部に取り付けを行っても、290gという軽さで、重さがほとんど気にならず、撮影前のセッティングでも煩わしさをほとんど感じずスムーズに行えました。また、厚さも17mmというタブレット端末のような薄さで、持ち運びにも大変便利です。
オーディションでは、モニターを縦に使用しましたが、軽量の為、モニターがぐらつくこともなく、問題無く使用でき、屋外でのムービー撮影時は、「8型モニターでは大きすぎるのでは?」との懸念がありましたが、先に書いたように薄型でなおかつ軽量の為、まったくその心配は必要ありませんでした。キヤノン製5D用のLP-E6バッテリーを取り付けても、わずか400g程度に収まる重量であり、実際の撮影では、動きの速い場面があったが、カメラ上部に付けても、ぶれることが無く、安定して撮影を行えることが分かりました。
使用した第一印象は、画角の確認が従来行ってきたルーペよりかなり楽になること。特に液晶を覗き込むという手間が省け、さらに液晶表面には、反射防止のアンチグレア処理がされており外光からの反射が少なく目の疲れを感じることはありません。
また、液晶解像度が1600x768の高解像度仕様で、今まで背面モニターでは確認できなかった細部までくっきりと確認ができます。
従来は、撮影後、一度PCにデータを映し出し映像確認を行っていましたが、その手間も省け、チェック時間を大幅にカットすることができ、今回のモデルのオーディションでも8型の大型モニターでスタッフ全員と即時に映像共有することができました。また、モニターからのHDMI出力機能により、外部の大型モニターで細部の確認も行うことができ、スタッフにも好評です。
このモニターの主な機能はピーキングやフォールスカラー、ゼブラ用のクリップガイド機能です。
ピーキング機能では、モノクロ表示にはなるが、ピントの合った角の部分に赤色のラインで表示されるので、コントラストの高い部分では大いに活用できます。私も使用することにより、今まで感覚的に行っていたところが、直感的にわかるようになり、DSLRの特長でもあるボケ味を今まで以上に出すことが可能となりました。ただ、ボケ味を出しすぎるとピーキング機能が出ない場合もあるので、撮影時に工夫する必要がありそうです。
また、フォールスカラーやクリップガイド機能では、モデルを撮影する際に大いに役立ちます。従来は撮影前に露出計を用いながら、時間をかけて行っていたが、これらの機能を使用することで露出計が不要となり、フォールスカラーとクリップガイドを併用すれば、一人でムービー撮影をしなければならない場合でも、ハイライトの飛び過ぎやシャドウを確認出来るのでライティングミスが少なくなる利点があります。
その他、モニター背面にファンクション機能ボタンがあり、軽く押すだけであらかじめ割り振り設定した機能を瞬時に駆動させることができるので一瞬の撮影チャンスも逃さない設計がされていると感じました。
例えばF1ボタンには「ピーキング機能」、F2ボタンには「オートDSLRスケーリング」などと、機能を簡単に割り振ることができるのでどの様なシチュエーションでも瞬時に使用できます。また、屋外、屋内や天候によって使用したい機能が異なってくるが、CL85HOには「ユーザー設定機能」があり、事前に使用したい機能をユーザー毎で設定しておくことで、室内でのオーディション撮影、屋外でのムービー撮影など異なる環境でも、色味をその都度調整する必要が無く、ボタン1つで設定変更できる為、とても便利です。
これから、ビデオカメラのみならず、一眼レフを用いてDSLR撮影には外付けモニターが必須になってきます。もちろん、これまでのスチールでの撮影にもよりシビアなピント合わせ、俯瞰やローアングルの撮影にも外付けモニターは力を発揮するアイテムです。
また、これから動画撮影を行おうとしている学生や、流行であるインターネット動画配信などの現場でもこのモニターを使用することにより、自分がどのように撮影しているかを客観的に確認することができ、ミスを最小限に防ぐことができるようになるでしょう。
オリジナルムービー作品もご参照いただけます。
traveling Osaka
http://vimeo.com/54944952
山本 タカシ氏プロフィール
1976年 大阪生まれ。
広告、人物、物撮影を中心に2004年独立。
大阪を中心に東京でも活動。
URL:
http://yamamototakashi.jp/
ページトップへ