2014年11月20日に開催されたInterBEE 50周年記念イベント「INTER BEE EXPERIENCE」第2部:アニバーサリー・ライブパーティーは、
「映像・音響・照明・パフォーマンス」を融合した日本発・世界発信の「ライブエンターテインメント」と銘打ち、先端テクノロジーと映像・音楽・照明・パフォーマンスを融合した表現で注目を浴びるクリエイター集団「ライゾマティクス」との共同制作によるライブステージが開催されました。
このライブパーティーではライゾマティクスにより、提供された製品の特徴を生かしたパフォーマンスを行うという趣向を元に弊社製HDBaseT製品を本イベントにてご利用いただきました。
大きく三つのプログラムに分かれてパフォーマンスは進行しました。
ライブパフォーマンスについて
演奏者同士が映像を介し相互作用することで、その場で展開するパフォーマンス。
現代アート/クラブ/電子音楽の境界を往来する表現を行います。
演奏者はリアルタイムで映像上に表現される光に反応して音を発し、その音は再帰的に映像を形成。
この不断の連続により、音、光、グラフィック、それぞれが不可分の形で編み込まれ、独自の体験を会場にいる方に提供。
SjQ++ |
|
日常にあるもので映像をライブにつくり出す異色のVJ ユニットonnacodomoと、ひとりで演奏しリアルタイムに楽曲を生みだすアーティスト宮内優里のコラボレーションによる、異色のライブパフォーマンスを展開。
|
onnacodomo |
気流や、音の振動、人のうねりなど不確定な要素でステージの環境は刻一刻と変化します。その影響を受けやすいドローンの動きをプログラミングというテクノロジーを使い、制御しようとするせめぎ合いと、その中で演じる、フィジカルを駆使したダンサーとのコラボレーション。
Rhizomatiks |
|
|
DJ:SETSUYA KUROTAKI |
提供機器について
今回、ステージを撮影するカメラから中央の操作卓へ送られた映像を、会場6か所に設置されたソニー製 65インチモニター(製品型番:KD-65X8500B)へ映像を伝送・延長する機器として弊社HDBaseT製品を提案、ご利用いただきました。
ビデオカメラからの映像を中央の映像卓から50~100m離れた65インチモニターへ伝送。
(※画像クリックで拡大されます。)
HD-07HPS | HD-07HER | HD-10HPE |
---|---|---|
1台提供 製品ページへ | 4台提供 製品ページへ | 2セット提供 製品ページへ |
今回のライブパーティを取りまとめた制作統括 安藤様よりご感想を頂戴いたしました。
「総評として、今回のようなインタラクティブ性が求められるイベントにおいて非常に有効な機材であると思います。今回のイベントで映像の遅延は、大きな課題の一つでした。というのも、従来のアプローチでは複数の信号を延長するためにスイッチャーを間に挟み、そのスイッチャー毎に遅延が発生する為、機材が増えれば増えるほど遅延が大きくなっていたためです。
今回、お借りしたHDBaseT製品で中央のスイッチャーで受けた映像を、SDIコンバーターで変換した状態の映像をHDBaseTで伝送しても、問題のない範囲での映像の遅延だったため、HDBaseT間の遅延というのはほぼ無かったかと思います。おかげでイメージ通りのパフォーマンスを行うことができました。
(左から、HD-07HPSと、HD-10HPEの送信機2台)
施工に携わったスタッフから本来は複数の機器・ケーブルを使用しなければならなかったところ、ワンセットの機器とCat5eのLANケーブル一本で可能な点、お借りしたモデルはLANケーブルで電源を送れるタイプだったため、モニター側に設置した受信機で電源が必要なかった点、この2点で施工が楽だったという事です。テスト時のトラブルが無くスムーズに検証が進みました。
(モニターを支える什器に固定されたHD-10HPEの受信機)
今後、これらの製品が活用できる場というのは二つ考えることができます。 |