大別するとケーブルにはアクティブタイプとパッシブタイプの2種類があります。これらの違いは何でしょうか?特長やどの場面で使用するべきでしょうか?
アクティブケーブルは内部にICやイコライザなどの回路を搭載しており、信号を増幅して伝送するケーブルです。信号の減衰を抑えることができるため、長尺ケーブルに広く採用されています。内部に回路を搭載しているため、ソース側とシンク側の接続方法が決まっています。コネクタ部が脱着できるものもあり、配管施工がしやすくなっています。
パッシブタイプは内部にICやイコライザなどの回路がなく、信号をそのまま伝送するケーブルです。一般的な市販ケーブルで5m以下のものはほとんどがパッシブケーブルです。アクティブケーブルのように接続方向を気にする必要がありません。銅線部分とコネクタ部は直接接続されているため、アクティブケーブルのように脱着することができません。
アクティブ | パッシブ | |
内部IC | 搭載 | 非搭載 |
機器同士の互換性 | 低い | 高い |
長距離での安定性 | 高い | 低い |
脱着コネクタの対応 | 可能 | 困難 |
一般的な市場価格 | 高い | 安い |
5m程度の距離までの接続であれば、特にこだわりがない限り、パッシブケーブルがおすすめです。安価で、種類も豊富なため、用途に合わせて選択できます。ただ、脱着コネクタを採用しているパッシブケーブルが市場にほとんどないため、短い距離でも配管を通したい場合は脱着式のアクティブケーブルも選択肢に入るでしょう。
長い距離、具体的には15m以上先の機器へ接続したい場合はアクティブケーブルがおすすめです。アクティブケーブルでは一般的な銅線ケーブルにイコライザICを組み合わせたタイプと、光ファイバと銅線を混合したアクティブ光ファイバケーブルがあります。
光ファイバケーブルは、1kmあたり0.2~0.3パーセントと極めて少ない信号の減衰率のため、長距離信号伝送が可能となっています。
弊社では国産GI-POF(プラスチックファイバ)を採用したケーブルと、GOF(ガラスファイバ)を採用したケーブルをご用意しております。