20Mbpsで映像・音声・USB信号伝送のAV over IPソリューション

AV over IP使用する帯域幅

一般的な4K対応AV over IPシステムでは、最大900Mbps(平均350Mbps)の帯域幅が必要です。1080p映像の伝送でも、最大500Mbps(平均250Mbps)の帯域幅(Blustream IP200UHDシリーズの場合)が求められます。

単一のネットワークスイッチでの運用では問題ありませんが、複数台のスイッチを使用する大規模システムでは、スイッチ間のアップリンク(トランク)接続の帯域幅を考慮したシステム設計・運用が必要となります。

AV over IP使用する帯域幅

複数台ネットワークスイッチの運用

AV over IP専用のネットワークスイッチを見ると、多くの1Gb対応機種のアップリンク(トランク)接続帯域幅が1Gbpsとなっています。10Gb対応機種も存在しますが、1Gb対応機種と比べて高価となります。

IP200UHDシリーズで伝送可能な映像系統数の目安は以下のようになります。

  • 10Gbpsアップリンク接続:4K映像約8系統、または1080p映像約16系統
  • 1Gbpsアップリンク接続:4K映像1系統、または1080p映像約2系統

IP50HD:20Mbps帯域幅で映像等信号を伝送するAV over IPソリューション

今回ご紹介する「IP50HD」は、これらの課題に対応したAV over IPソリューションです。

IP50HD:20Mbps帯域幅で映像等信号を伝送するAV over IPソリューション

IP50HDの主な特徴

1. 狭帯域幅での伝送

  • 1080pおよびWXUGA解像度の映像、2chの音声、USB-HID信号(USBキーボード/マウス)、IR信号を約20Mbpsの帯域幅で伝送可能

2. 各種ソース機器、ディスプレイに対応

  • EDID保持機能(送信機側)、スケーラ機能(受信機側)を搭載、各種HDMIソース、ディスプレイの仕様に合わせて設定可能
  • HDCP対応し、メディアプレイヤーやMacbookを含むMacOSデバイスの映像信号に対応

3. 伝送距離

  • Cat6/5eケーブルで、ネットワークスイッチから本体まで最大100mまで延長可能

4. オーディオエンベデッド・ディエンベデッド機能

  • オーディオエンベデッド機能(送信機側)、オーディオディエンベデッド機能(送信機・受信機側)を搭載
  • 別売のDanteエンコーダー[型番:DA11AEN]/デコーダー[型番:DA11ADE]を使用し、Danteオーディオネットワークとの連携が可能

5. 低遅延

  • IP50HDシリーズ、トランスミッタからレシーバへの1080p60Hz映像を伝送遅延時間が約0.15秒(IP200UHDシリーズ映像伝送時の遅延時間、4K 30Hz 4:4:4:約0.033秒、4K 60Hz 4:2:0:約0.017秒)

20Mbpsの伝送帯域幅がもたらすメリット

IP50HDシリーズで伝送可能な映像系統数の目安は以下のようになります。

• 1Gbpsアップリンク接続:1080p映像約40系統

20Mbpsの伝送帯域幅がもたらすメリット

システム構築が簡単

IP50HDを使用したマルチキャストシステムの構築は、以下の手順で行えます。

1. アドバンスドコントロールモジュール[型番:ACM200]のウェブGUIで各送信機と受信機をスキャン
2. EDID保持機能とスケーラの設定を行う

Blustream製AV over IPの利点

拡張性

送信機と受信機を必要に応じて追加可能

保守

故障した際も、デバイス設定が引き継がれるため、デバイスの交換が簡単

IP50HDは、帯域幅の効率的な利用と拡張性を備えたAV over IPソリューションです。高品質な映像・音声伝送を必要とする環境での使用に適しています。

もっと詳しく知りたい方へ

最後までお読みいただきありがとうございました。
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